「NISA口座をどこの金融機関で開設したか忘れてしまった」
「NISAを申し込んだら開設できないと連絡がきた、すでに口座を持っているみたい」
NISA口座を「開設しただけ」という方だと、どこの金融機関を利用したか忘れてしまった方もいるのではないでしょうか。
今回は、NISA口座をどこの金融機関で開設しているのかがわかる確認方法をご紹介します。
NISA口座は1人1つ
NISA口座は1人につき1つと決められています。
NISA口座の開設を申し込むと、金融機関は他で口座を開設していないか税務署宛に確認手続きが実施されます。
このとき、もし他の金融機関で開設していると「開設不可のお知らせ」が届きます。
しかし、どこで開設しているのかまでは教えてくれず、ご自身で詳細を確認する必要があります。
e-TAXか税務署で確認できる
NISA口座をどこの金融機関で開設しているか、確認方法は2つあります。
①e-Taxでの確認方法
2023年5月22日からe-TaxでもNISA口座を開設している金融機関を確認できるようになりました。
しかし、確認できる人は次の条件に当てはまる方です。
e-Taxの利用者識別番号を持っている、かつ以前にマイナンバーを記載した申告書などを税務署へ提出したことがある人
e-Taxを利用し、ご自身で確定申告をされたことがある方は該当する可能性が高そうです。e-Taxの利用者識別番号は、確定申告書の控えに記載されています。
一度控えがないか探してみましょう。
具体的な手順は次のとおりです。
- e-Taxにマイナンバーカードログインする
もしくは、マイナポータルの「もっとつながる」機能でe-Taxと連携する - 「マイページ」をクリックする
- 「NISA」をクリックする
- 営業所名称」「開設状況」「変更/廃止年月日」を確認する
e-Taxを使えば、ご自宅からすぐに確認できますので、条件に当てはまる方はぜひ試してみてください。
税務署で確認する
e-Taxをやったことがない、パソコンが苦手という方は最寄りの税務署で確認しましょう。
- 本人確認書類
- 印鑑
上記の2つがあれば、手続きができます。
具体的な手順は次のとおりです。
- 窓口で「非課税口座の開設先金融機関に関する確認依頼書」をもらう
- 書類に記入し、印鑑を押す
- 窓口で書類と本人確認書類を提出する
- 後日、NISA口座を開設している金融機関から連絡がくる
「時間がなくて税務署に行けない」という方は、次の手順で郵送にて照会できます。
- 税務署へ下記を同封した書類を送る
・「非課税口座の開設先金融機関に関する確認依頼書の送付希望」と記載した書面
・自身の住所を記載し、切手を貼った返信用封筒 - 税務署から「非課税口座の開設先金融機関に関する確認依頼書」が届く
- 書類に必要事項を記入する
- 税務署へ下記のものと一緒に返送する
・本人確認書類のコピー
・1ヶ月以内に取得した住民票 - 後日、NISA口座を開設している金融機関から連絡がくる
郵送の場合は住民票が必要になるため、住民票取得の手間が生じますが、税務署が遠方にあるなど郵送手続きを希望している場合には便利です。
税務署でNISA口座を照会するときの注意点
税務署でNISA口座をどこで開設したか照会する際、気をつけなければならない点があります。
時間がかかる
書類を提出しても、その場で開設先の金融機関が分かるわけではありません。
後日、NISA口座を開設している金融機関から連絡がくることになっています。
急いでいる場合は、これまで取引をしたことのある金融機関に問い合わせてみましょう。(税務署を通じて照会するよりも、早くわかる可能性があります。)
しかし、中には問い合わせても調べられない金融機関もあるようですので余裕を持って手続きしましょう。
電話での照会ができない
税務署に電話で問い合わせても教えてくれません。
税務署の窓口に行くか、書類を取り寄せて郵送する必要があります。
どこの金融機関でNISA口座を開設しているか確認して新NISAに備えよう
「新NISAに備えて口座を作ろうとしたらできなかった…」となれば、ショックも大きいでしょう。
どこの金融機関で開設しているか忘れてしまった場合でも、e-Taxか税務署で確認できます。しかし、時間がかかるため早めに手続きをしましょう。
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執筆者:NISA・iDeCo相談センター編集部