一般NISAを活用しながら株式投資を始めたい!と思い立ち、お金を入金していよいよ「株を買うぞ!」と思っていても、どう注文したら良いのかと戸惑った方もいるのではないでしょうか?
成行(なりゆき)と指値(さしね)
株式を売買するときには必ず証券会社に「注文」を出さなければなりません。
株を買いたいなら買い注文、売りたいなら売り注文を出します。
今回は定番の注文方法である「成行(なりゆき)注文」「指値(さしね)注文」を取り上げます。
①成行注文
成行注文とは、買値を指定せず、相場の成り行き(変動)にまかせる注文です。
「すぐに買いたい」「いくらでもいいから絶対に売買を成立させたい」という場合はこの手法を選ぶことが多いです。
メリット:スピーディーに売買を成立させることができる
デメリット:約定して初めていくらで売買されたか分かるため、思ったよりも高く(または低く)売買される可能性も
②指値注文
指値注文とは株価がどのように変動するかを問わず、希望する売買価格を自分で指定する注文方法のことです。
「A社の株を500円で買いたい」「B社の株を1000円で売りたい」というように、売買させたい値段を指定して注文を出す方法です。
メリット:希望通りの値段で売買されるため安心感がある
デメリット:希望した値段に株価が届かない場合は取引が成立しない場合も
どちらを選べばいいの?
注文方法の種類と概要を知っても、どちらを選べばいいのか迷うかもしれません。
結論からいうと投資初心者は「指値注文」を選ぶのが無難といえます。
成行注文だと、約定代金が読めないため思ったよりも高く買い注文が成立してしまい、
資金不足になる可能性もあります。
証券会社によっては、注文時点で資金不足でも受け渡し日までに入金すればよいというルールを設けている会社もあるので、注意が必要です。
初心者の方は経験や知識が浅いため、少しの株価の変動でも惑わされてしまう方も多いです。
指値注文であれば自分で希望した価格で取引が成立するので、「何円になったら売る(買う)」と決めて注文を出せるのは安心できますよね。
指値注文は希望の値段にならなければ売買は成立しないため、想定より高い値段で買ってしまったり、低い値段で売ってしまうこともありませんので、株式投資に慣れるまでは指値注文のほうがお勧めと言えます。
どの注文方法でもリスクは伴う
今回は株式の注文方法について解説しました。
注文方法は他にもありますが、まずは成行注文と指値注文の理解から始めましょう。
ただ、あくまで投資は自己責任であり、どの注文方法で売買しても損失するリスクは避けては通れません。
特に初心者の方は、最初にマイナスがでてしまうと怖くなり正常な判断が難しくなる方が多くいます。
「その企業が将来的に成長しそうなのか」「何のために購入するのか」「この株が〇〇円になったら売ろう」等、自分なりのルールを考慮したうえで投資を始めることはとても重要で、これが出来ていない人ほど株価の変動に惑わされパニックになって全部売却してしまう人がたくさんいます。
当センターでは個別銘柄購入を推奨しているわけではありませんが、ご希望があればご相談に乗ることも可能です。
「一般NISA口座は作ったもののどうすればいいか分からない」「そもそも個別銘柄でいいの?他に最適な運用があるのでは?」
そのような疑問を持たれた方も是非当センターにお気軽にお問合せください。
執筆者:NISA・iDeCo相談センター植田奈々世</span