新NISAが始まるまであとわずかとなりました。
これを機に、初めて資産運用に挑戦する方もいるでしょう。
今回は、NISAを始めるときに押さえておきたいポイントを5つ解説しますので、ポイントを押さえ、長期目線で資産を効増やしていきましょう。
ポイント1:投資目標・目的を決める
投資を始める前に、まず目標や目的を決めましょう。
目標や目的を決めると、投資の方向性が定まり、それに合った商品を選びやすくなります。
例えば、目標を「老後資金のために30年後までに2,000万円を貯める」に決めたとしましょう。
運用期間が30年と長く、目標金額も高いため、リターンが見込まれる「株式」に投資した方がいいなど、投資対象が見えてくるでしょう。
投資目標を明確にし、それに合わせた投資対象を選ぶことで、より効率的に資産を増やしていくことができます。
ポイント2:幅広く情報を収集する
自分に合った商品を選ぶためには、情報収集は欠かせず、積極的に情報を集める姿勢はとても大切です。
今は情報サイトやYouTubeなど、インターネットで簡単に情報にアクセスできるものの、限られた情報源だと情報の信ぴょう性が低かったり、一方的な目線での情報になりかねません。
そのため、書籍やセミナーなど、幅広い手段で情報を集めることが大切です。
インターネットの情報がメインになっているという場合は、ぜひ視野を広げてみましょう。
もちろん、当センターでも不定期で新NISAのセミナーを開催していますのでお気軽にご参加ください。
ポイント3:投資対象が似たような商品は避ける
いろいろ情報収集をしていると、投資対象が似たような商品があることに気づくでしょう。
例えば、投資信託の場合は、投資信託を保有することである程度の分散投資が可能ですので、必要以上に投資先の資産を分けたり、似たような資産に重複して投資することは避けるべきです。
ご自身の資産のポートフォリオなども確認しながら、投資先を選定してみましょう。
ポートフォリオとは金融商品の組み合わせをいい、何を投資対象としているのか、何を運用指標としているのかなど、自分の投資目標に合った商品を組み合わせて作ります。
目論見書を確認し、投資対象を確認しながら、ポートフォリオを作りましょう。
ポイント4:アクティブファンドも視野に入れる
商品を選ぶために情報収集をしていると「初心者はインデックスファンドを選びましょう」といった文言を見かけることも多いのではないでしょうか。
しかし、「初心者=インデックスファンドを選ぶべき」というわけではなく、インデックスファンドとアクティブファンドの運用手法が違うことをまずは理解する必要があるでしょう。
インデックスファンドは、日経平均株価やNYダウなどの指数に連動した成果を目指す一方でアクティブファンドは、費用をかけて細かなリサーチを行なった上で運用します。
アクティブファンドの中には、インデックスファンドの運用実績をコンスタントに上回る実績を継続している銘柄もあります。
アクティブファンドも視野に入れることで、リスクを分散しながらリターンも期待できます。リスクやリターンのバランスを考えながら、商品を選びましょう。
インデックスファンドが良い・悪い、アクティブファンドが良い・悪いなどと比較するのではなく、そもそも運用手法が違うため比較すること自体を避けるべきとの専門家の意見もあります。
ご自身のリスク許容度や投資・運用の目的、運用期間などを照らし合わせて、どちらの運用手法を選ぶべきか考えましょう。
ポイント5:長期運用を前提とする
NISAを始める際は、長期運用が前提です。
より長期間投資することでリスクを抑えながら、より大きなリターンを得られる可能性があります。
投資を始めたときは値動きが気になり、毎日のようにチェックしてしまいがちですが、短期的な値動きに一致一憂していると、精神的にもよくありません。
何より、日々の値動きに一喜一憂していると、わずかな下落で「これ以上損しないように売ってしまおうか」と早期の売却につながったり、多少の値上がりで「利益確定のために売却しよう」などと考えてしまい、長期目線での投資が難しいでしょう。
長期的な運用を前提とすることで、市場の動きを冷静に見られるようになります。
また、平均取得単価を下げ、リスクも抑えられますので、できるだけ長期的な目線を忘れずに投資・運用しましょう。
5つのポイントを押さえて時間を味方に資産を増やそう
NISAを始める際は、「ただなんとなく」ではなく、目標や目的を決めましょう。
目標や目的を決めると、商品の方向性も決まりやすくなり、資産運用に対するモチベーションも高まります。
資産運用は早く始めるほど、時間を味方につけて、資産を効率的に増やせます。
2024年からの新NISAをきっかけに、資産運用を始めましょう。
当センターでは、NISAだけではなく、iDeCoや企業型確定拠出年金など、資産運用をサポートしています。
「何から始めたらいいかわからない」「どの制度が自分に合っているかわからない」など資産運用でお困りのことがございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
執筆者:NISA・iDeCo相談センター編集部