NISA制度を活用する人の半数以上は、つみたてNISAを選択しています。
今回はつみたてNISAの平均積み立て金額について、データを用いた上で解説します。
つみたてNISAの平均積み立て金額はどれくらい?
つみたてNISAは、年間40万円が拠出限度額で、毎月コツコツと積み立てている人も多いでしょう。
つみたてNISAを始める際には、「毎月いくら積み立てるべきか」「まわりは月にどれくらいのお金を積み立てているのだろう」と気になるかもしれません。
20代や30代といった資産形成層にも広く浸透し、投資・運用を始める人が増えている昨今におけるつみたてNISAの積立設定額の内訳は以下の通りです。
参考:楽天証券「2022年12月期 決算説明会資料」を参考に筆者にて図解作成
上記の円グラフかも分かる通り、半数以上が3万円を積み立てており、同資料によると平均積立設定金額は26,391円です。
1年間に最大40万円を積み立てられるため、1か月あたり33,333円(40万円÷12か月)としている人も多いのではないでしょうか?
つみたてNISAを活用している人の平均額は、参考にすると良いでしょう。
積立金額を決める際の注意点
つみたてNISA利用者の半数以上が、月に3万円以上を積み立てていることを知った上で、「とにかく月3万円積み立てよう!」と焦る必要はありません。
確かに、可能であれば年間40万円の非課税投資枠は使い切ったほうがより効率的に資産運用ができます。
しかし、つみたてNISAはあくまでも長期の分散投資を目的として活用する制度であり、月3万円の積み立てによって家計が苦しくなってわずか数年で売却してしまうという事態は避けなければなりません。
NISAはiDeCoと違って、積み立て途中での売却は可能ですが、だからといって頻回の売却は複利運用の恩恵が受けられないほか、短期での運用はマイナスが出やすくなります。
そのため、つみたてNISAの掛け金はできるだけ無理のない金額を設定しましょう。
自分のペースで積み立てを続けよう
つみたてNISAは、長期の運用時に活用したい制度です。
できるだけ非課税枠を使い切りたいという気持ちも理解できるものの、無理なく続けられる金額を積み立てることが大原則です。
iDeCoと違い、いつでも売却(解約)できる点がメリットですが、裏を返せば簡単に売却できるため資金の拘束力は弱く、頻回の売却や短期運用とならないよう自分自身で注意しなければなりません。
平均積立設定額はあくまでも参考程度に確認し、ご自身のペースで長期目線での積み立てを継続しましょう。
当センターでは、ご相談者さま1人ひとりに応じたNISAの活用例をお伝えし、資産運用の伴走者としてお手伝いさせて頂いています。
ぜひお気軽にご相談ください。