NISA

30代におすすめの資産運用はNISA!活用方法は?

2024年からいよいよ新しいNISA制度(新NISA)が始まります。

結婚や出産など、多くのライフイベントを控える30代の方には、長期目線での資産運用のためにぜひ活用してほしい制度です。

今回は30代がNISAを利用するにあたって、押さえておきたいポイントをご紹介します。

ライフイベントが増える30代

先述しましたが、30代は大きなライフイベントを迎えることも多い年代です。

まず具体的にどういったものがあるのか確認しておきましょう。

結婚・出産

国立社会保障・人口問題研究所の「第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」によると、平均初婚年齢は夫が30.7歳、妻が29.1歳です。

また、厚生労働省の「令和3年度出生に関する統計の概況」によると、一人目の子どもを出産するときの母親の平均年齢は30.7歳です。

晩婚化、晩産化進んでおり、結婚・出産は30代の方が迎えるライフイベントの1つに挙げられるでしょう。

マイホームの購入

国土交通省の「令和4年度住宅市場動向調査」によると、注文住宅や分譲戸建住宅、分譲集合住宅において、購入する世帯主の年齢は30代が多いです。

「子どもたちにのびのび過ごしてほしい」「老後の心配を少しでも減らしたい」など、いろいろな想いからマイホームの購入を考える方が多いのでしょう。

頭金がある程度準備できたため、マイホームの購入に踏み切る人もおり、30代は住まいについて考えるタイミングともいえます。

転職・独立

30代での転職・独立も少なくありません。

将来を見据えたキャリアチェンジや、スキル習得や経験値の増大によって独立・開業を考える人もいるでしょう。

転職や独立は収入面で大きな変化となるため、慎重に考えたいものです。

忙しい30代にNISAがピッタリな理由

仕事や子育てに忙しく、なかなか時間が持てない30代の方も多いのではないでしょうか。

しかし、NISAを利用すれば、忙しくても効率よく資産形成ができます。具体的に理由を解説します。

分散投資・つみたて投資ができる

NISAは投資信託を購入するため、あらかじめ海外や国内、株式や債券など、さまざまな投資対象に資産を分散できます。

投資信託とは、投資家から集めたお金を、専門家が株式や債券などの金融商品に投資をし、運用で得た利益を投資家に還元するものです。

資産を分散させ、コツコツと積み立てて長く運用することで、リスクも抑えられ、安定した成果を期待できる点が30代におすすめしたい理由です。

【用語解説】ドルコスト平均法とは投資・運用の際に「ドルコスト平均法」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?特に、長期のつみたて投資の場合は、ドルコスト平均法を実践することになりますので、ぜひこの機会に詳細を確認しましょう。...
投資初心者は要チェック!知っておきたい分散投資の考え方投資手法の1つに分散投資があります。しかし、やみくもに資産を分散するのではなく、分散投資の意味や実践に向けた手順をきちんと確認しておきたいものです。今回は、分散投資の考え方について詳しくお伝えします。...

ほったらかし投資ができる

NISA制度を利用して、自分が決めた一定の金額で、毎月投資信託を購入する人も多いでしょう。

投資信託の基準価額は、その時々で金額が変わるため、つみたて投資を実践していると安いときには多く、高いときには少なく購入し、時間をかけることで、平均の購入価格は安定し、結果として運用成果も安定します。

米国ダルバー社の調査によると、「ほったらかした方がいい結果になる」という結果も出ています。

つまり、成果を上げようと売買を繰り返すよりも、淡々と購入し続けた方がいいということです。

だからと言って、ずっとほったらかしにするのはおすすめしません。

定期的に見直し、自分が望む運用成果が出ているかどうか確認しましょう。

30代のNISA活用法

結婚・出産やマイホームの購入など、支出が膨らむ30代だからこそ、NISAをうまく活用しましょう。

ここでは、活用するために押さえておきたいポイントを解説します。

無理のない金額に設定する

積極的にチャレンジするのはいいことですが、投資信託の購入額は無理のない金額に設定しましょう。

資産を増やしたいからといって、日々のやりくりが回らなくなってしまうような金額を設定しまうと、途中で辞めてしまい成果が出づらくなります。

大切なのは長く続けることです。

そのためにもまずは少額から始め、慣れてきたら増額するなどライフスタイルやリスク許容度に応じて調整しましょう。

細くても長く続けることが重要です。

自分のリスク許容度はどれくらいか把握していますか?投資における”リスク”とは、価格の振れ幅を表します。このことを理解した上で、ご自身のリスク許容度についてこの機会に考えてみませんか?リスク許容度を考える上でのポイントも併せて解説しています。...

長く運用する

繰り返しになりますが、NISAをする上で大切なことは、長く運用することです。

売買のタイミングを見極めることはプロでも難しいものです。

できるだけ長く保有し、リスクを抑えて安定的な運用をしながら、例えばまとまった資金が必要なタイミングで売却を検討すると良いでしょう。

ボーナスでスポット(一括)購入をする

ボーナスなどの臨時収入が入ったら、ぜひスポット(一括)購入をしましょう。

スポット購入とは、自分の好きなタイミングで、好きな金額で購入する方法です。

毎月一定額の購入に合わせて、スポット購入をすることで、購入金額を上乗せできるため、運用効率がよくなり、資産が増えるスピードが早くなります。

まとまった金額が入ると、家具や家電を買ったり、外食に行ったりと使うことばかり考えがちですが、資産を増やすことにも目を向けてみましょう。

忙しい30代だからこそNISAをうまく活用しよう

つみたて投資は一度設定すると、毎月自動的に購入してくれるため、売買のタイミングを気にする必要がありません。

30代はライフイベントが多く、まとまったお金が必要になることが多々ありますが、NISAをうまく活用し、資産を増やしていきながら、理想の生活を送れるように備えましょう。

もちろん、30代から老後を見据えた資産作りも大切です。

当センターでは、NISAやiDeCo、企業型確定拠出年金などの資産運用をサポートしています。

「資産形成のために何かを始めたいけど、何をしたらいいかわからない」といった悩みをお持ちの方はぜひご相談ください。

執筆者:NISA・iDeCo相談センター編集部