NISAやiDeCoなどで初めて投資をする方が増えてきたことに伴って、運用会社もさまざまな商品を提供しています。
その一つが「ファンド・オブ・ファンズ」です。
ファンド・オブ・ファンズとは
そもそも「ファンド」とは、投資家から集めたお金を、資産運用のプロが株式や債券などの投資先を決めて運用する商品のことです。「ファンド・オブ・ファンズ」とは、複数のファンドを投資対象とするファンドを指します。
複数の投資信託を組み入れている投資信託と表現することもできます。
ファンド・オブ・ファンズのメリット
複数のファンドに投資できるファンド・オブ・ファンズは、リスクを抑えられるというメリットがあります。
もともと投資対象が分散されているファンドを複数購入するため、さらに分散できるからです。
また、それぞれのファンドの資産残高が小さくても、複数が組み合わさることで、より大きな利益を得られる可能性があります。
運用の安定性を高める効果があると覚えておきましょう。
ファンド・オブ・ファンズのデメリット
ファンド・オブ・ファンズは、一般的なファンドよりも信託報酬が割高になる傾向があるというデメリットがあります。
なぜなら、ファンド(投資信託)を二重で購入していることになるからです。
「ファンド・オブ・ファンズ」が投資対象とする投資信託にも信託報酬などの費用がかかることから、信託報酬が一般的な投資信託よりもやや高くなる点は理解すべき点といえます。
実際にどれくらいかかるのかは、目論見書で確認できます。必ず確認するようにしましょう。
ファンド・オブ・ファンズは中身をよく確認して購入しよう
1つの商品で投資対象もリスクも分散できるファンド・オブ・ファンズはとても魅力的です。
しかし、信託報酬が割高になるというデメリットもあります。
目論見書には、投資先のファンドやストなども詳しく記載されているため、購入前には必ず確認するようにしましょう。
執筆者:NISA・iDeCo相談センター編集部