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月払い?年払い?iDeCoの掛け金はどう払う?

iDeCoの掛け金は、2018年1月から年払いで払えるようになりました。

しかし、自分の好きなタイミングで好きな金額を支払うことができるのではなく、確認しておきたい制限もあります。

「月払いか年払いどっちがいいの?」という方に向けて、それぞれのメリット・デメリットも解説します。

iDeCoの掛け金は月払いか年払い

月払いは毎月決まった額を支払う方法で、掛け金は最低5,000円、そこから1,000円単位で定められた上限まで自由に決められます。

掛け金額の変更は、1年に1回のみ可能です。

一方の年払いは、年単位拠出といい、12月分の掛け金から翌年の11月分までの掛け金の拠出期間を1年として考えます。(実際に納付する月は1月〜12月です。)

この期間に1回以上、好きな月、好きな回数でまとめて拠出できます。

ただし、企業型確定拠出年金に加入している方は利用できません。

また、2024年12月以降は、企業年金制度に加入している方、公務員など共済組合員の方も利用できなくなります。

年払いの注意点

年払い(年単位拠出)には、気をつけなければいけない点があります。

それは、限度額が積み上がっていくという点です。どういうことか、具体例を見ていきましょう。

【事例1】毎月1万5,000円を払い、ボーナス月の6月・12月のみ6万3,000円払う。

【事例2】ボーナス月の12月に一括で27万6,000円を払う。

【事例3】毎月1万5,000円を払い、ボーナス月の1月・7月のみ6万3,000円払う。

【事例④】ボーナス月の6月に一括で27万6,000円を払う。

iDeCoは年払いができるとはいえ、基本的に月払いを前提にしているため、下表のように各月での限度額が決まっています。

いわば、月を経るごとに拠出する掛け金の限度額が積みあがっていく形式であり、各月の限度額を超える金額を一気に拠出することはできない仕組みです。

1月時点 2月時点 3月時点 4月時点 5月時点 6月時点
2万3,000円 4万6,000円 6万9,000円 9万2,000円 11万5,000円 13万8,000円
7月時点 8月時点 9月時点 10月時点 11月時点 12月時点
16万1,000円 18万4,000円 20万7,000円 23万円 25万3,000円 27万6,000円

例えば、【事例3】の場合、1月での限度額は2万3,000円となっているため、6万3,000円を払うことはできません。

また、【事例4】の場合、6月時点での限度額は13万8,000円となっているため、ボーナスで27万6,000円を一括で払うことはできないのです。

iDeCoは月払いが基本であり、年払いを選んだとしても月の限度額(累積)を超える金額を一気に拠出することはできません。

つまり、どの月にいくら払えるのか事前に確認しておくことが大切です。

月払いのメリット・デメリット

月払いのメリットとして、ドルコスト平均法の恩恵を受けられる、支出のコントロールがしやすい点が挙げられます。

また、月払いは毎月決まった額を払うため、支出のコントロールがしやすい点も魅力でしょう。

一方、月払いのデメリットは、手数料がかかることです。

国民年基金連合会への手数料は支払う度に税込で105円かかり、年間で1260円かかります。

少しでもコストを抑えたいと考える方にとって、手数料はデメリットとなるでしょう。

年払いのメリット・デメリット

年払いにするメリットは、手数料を抑えられること、使わなかった拠出枠を繰り越せることです。

先ほど説明したように、国民年金基金連合会へ支払う手数料は、支払う度にかかるため、もし年払いで1回にすると105円で済みます。

また年払い(年拠出単位)では、使わなかった拠出枠を年内であれば繰り越すことができます。

例えば、毎月の拠出では家計に余裕がなく限度額まで拠出できない方もいるでしょう。

しかし、このような場合には年払い(年拠出単位)を利用することで、ボーナス月に多く払い、上限額まで使い切ることができます。

一方、年払い(年拠出単位)のデメリットとしては、ドルコスト平均法の恩恵が受けづらくなる点を考える必要があります。

掛け金の拠出が10月・11月になる場合、年末調整に必要な小規模企業共済等掛金払込証明書が間に合わない場合があることも覚えておきましょう。

月払いと年払いの違いを理解して自分に合った払い方を選ぼう

iDeCoは長期運用が原則です。

そのため、無理なく続けられる払い方を選びましょう。

「自分にはどっちが合っているのかわからない」「もう少し詳しく話を聞きたい」といった場合には、ぜひ当センターまでご相談ください。

長期での資産運用の伴走者としてお手伝いさせて頂きます。

執筆者:NISA・iDeCo相談センター編集部