NISA

今さら聞けない…でもNISAってなに?

数年前から、NISAという言葉をよく耳にするようになったのではないでしょうか。

加入者が年々増えているNISA制度ですが、「言葉は聞くけどよくわからない」「NISAを始めるとどうなるの?」と、もやもやとした疑問を抱いている人もいるかもしれません。

この記事では、「NISAとは」というテーマで、NISAの概要を解説します。

NISAは資産形成をサポートしてくれる国の制度

まず、NISAを理解するにあたって、「NISAは国が用意している制度」であることを知っておきましょう。

たとえば、民間の保険会社では医療保険や死亡保険といったさまざまな商品が用意されていますが、商品の中身(保障)は保険会社ごとに異なります。

しかし、NISAは国が用意した制度であり、(制度の種類は3つに分けられるものの)統一したルールで運用されています。

つまり、NISAを利用する際のルールは等しく、誰もが同じルールの下でNISA制度を活用しており、NISAをどう活用するかという点で人それぞれ差が生じます。

この国の制度であるNISAは、資産形成の一助になるものです。

資産形成と聞くと難しいイメージを抱いたり、「お金持ちを対象にした制度なのだろう」と考えるかもしれませんが、これは間違いです。

NISAは決して資産家のようなお金持ちだけが使える(使って得する)制度ではなく、むしろこれから老後資金を準備したい・教育費を準備したい・お金を増やしたいと考えるすべての人が活用すべきものであることをまずは理解してください。

本来払うべき税金がかからない

続いて、もう少しNISAについて詳しく解説します。

NISAは、投資における制度です。

投資と聞くと、「投資はやったことがない」「大きく損する可能性があるのでは?」という気持ちを抱くかもしれませんが、ここではひとまずこういったことは気にせず、NISAの概要を理解することを優先しましょう。

国が用意した制度で、資産形成の助けになるNISA制度を活用すれば、投資して利益が出たときに本来払うべき税金がかからないという点が最大の特徴です。

投資におけるルールとして、投資して利益が出れば、通常約20%の税金を支払わなければなりません。

例えば、10,000円投資して、投資したお金が12,000円になれば2,000円儲けが出たというモデルケースを想定しましょう。

投資においては「利益に約20%の税金がかかる」というルールがあり、2,000円の利益の20%である400円は差し引かれ、手元に戻ってくるのは11,600円です。

せっかく投資して利益が出たのであれば、利益は丸ごと手にしたいと考えるのが普通です。

そこで活用したいのがNISA制度です。

モデルケースでは400円の税金を払いましたが、NISAの制度を活用すると税金がかからず2,000円の利益をそのまま手にすることができます。

NISAは、投資したときに得た利益に税金がかからなくなる制度だと覚えておきましょう。

NISA制度には3タイプある

国の制度で、資産形成の際に利用したいNISAは、細かく分けると3つに分類できます。

  • 一般NISA
  • つみたてNISA
  • ジュニアNISA

ここでは、あえてそれぞれの制度の概要は解説しません。

なぜなら、どのNISA制度を利用すべきかは人によって異なり、「若いからつみたてNISAでいいだろう」といった安易な選択は避けて頂きたいからです。

もちろん、それぞれの制度を利用すべき人の特徴は異なりますが、資産や年齢、投資経験や貯めたいお金の目的や時期、リスク許容度など、さまざまな項目を考慮した上で活用すべきNISA制度は決めるものだと理解してください。

NISA口座を作ろう

今回はNISAの概要を解説しました。

あまりに短い内容で、「これくらいは知っているよ」と思われたかもしれません。

NISAは「国の制度」であり、「資産形成をサポートする」もので、「投資における利益が非課税になる」といった点はどれも基本的な知識ですが、この3点はNISAを始める前だけでなく、運用中も正しく理解しておきたいものばかりです。

そして、ここからは「NISAを理解し、NISAを実際に活用できるか」という点で、実際にNISAをスタートできる人とそうでない人がいます。

当センターでは、NISA制度をご説明し、実際にNISAを始めるところまでサポートさせて頂いています。

NISAを始めるにあたり疑問点がある方、「私はどのNISAのタイプを選ぶべき?」と迷っている方は当センターにご相談頂き、一緒にNISA口座を作り、運用をスタートさせてみませんか?

筆者:ファイナンシャルプランナー 舘野聡子